【テニスの極み】フォアハンドを脱力して打つコツを解説

「脱力」というワードがテーマに掲げられた時、1番にイメージするのがフォアハンドではないでしょうか。

「脱力ってどうやったらできるんですか?」

と質問されることがあります。

「長年の経験だよ。」って答えたくなるんですが、それじゃ何のヒントにもなってないし、そういう私も10年くらいなのでまだまだ見習い程度(笑)

でもね、脱力については自分なりに研究して突き詰めることができたので、なにかヒントになればという思いで説明していきます。

動画でも解説しているので、動画でみたい方はどうぞ↓

目次

フォアハンドを脱力して打つコツは「脱力」を考えないこと

まず最初に、脱力しようとしてる人、腕ばかりに意識がいきすぎです。

脱力と考えると意識は完全に腕にいってしまいますよね。ある意味トラップです。

いつもより脱力するという気持ちが、逆に力が入ってしまう原因になっている可能性は大いにあります。

脱力を覚えるコツとしては、脱力という言葉に踊らされないことですかね。

筋肉は常にしなやかに使うことで最大のパワーを発揮するので、脱力と意識しすぎることで腕の筋肉に意識がいき、脱力できなくなります。

フォアハンドで脱力するメリット

脱力するメリットは大きく3つあります。

  • スイングスピードの加速
  • ボールの質の向上
  • 予想外の変化に対する反応

スイングスピードの加速

脱力することでスイングスピードが加速します。

なぜ加速させた方がいいかというと、ボールの質もそうなんですけど、ボールのコントロールが良くなります。

テニスは決められた範囲にボールを打たないといけないし、相手に動かされた状態で動いているボールを打たないといけないため、安定性に欠けるんですよね。

スイングスピードが速くなれば、ボールが潰れてくれて接触時間が長くなるので、コントロールしやすくなります。

また、スイングスピードが速くなることでスピン量を多くかけることができるので、安定したストロークを打つことにもつながります。

ボールの質の向上

脱力することでスイングスピードが速くなるため、ボールを潰すことができボールの質が良くなります。

ボールの質が良くなるってのは、

  • ボールスピードのアップ
  • コントロールの精度のアップ
  • スピン量のアップ

で、この3要素からボールの質が上がり、ボールが重く感じさせることができたり、バウンド後に伸びのあるボールを打つことができます。

予想外の変化に対する反応

脱力することで、予想外の変化に対応することができます。

予想外の変化とは、

  • 相手のボールの伸び
  • イレギュラーによるバウンドの変化
  • スピンによる予想以上のバウンド

力が入っている状態では、そのスイングに力を使ってしまっているので、対応するための力が残されていません。

しかし脱力できているなら、予想外の変化をした時には、少し力を入れてスイングを変化させたり、ラケットをボールに合わせて操作したりすることができます。

自分の思い通りに打てる時なんてほとんどないので、予想外の変化に対応することができるとテニスが安定してきます。

フォアハンドは「脱力するのは腕だけ」が脱力のコツ

脱力するのは基本的にしならせたい腕だけです。

ここまで説明すれば、何が言いたいか察する方もちらほらでてきますね。

答えは、足や体幹などをうまく使えるかに集中することです。

  1. スタンスを準備して
  2. 体を回して構える
  3. 地面を蹴る
  4. 体が回る

この4つの動作ができれば、腕は勝手についてくるはずです。

これがいわゆる脱力ですよ。

何の力もいれていない、何の意識もしていないけど、勝手に腕がムチみたいに出てくるからボールを引っぱたくことができる。

この状況を作ることができたら、「脱力してスイングすることができている」と言っていいです。

後は実際にボールを打つ時に、力まないかが重要なんですけどね。ここが難しいところです。

フォアハンドで脱力するコツを身につけた後の注意点

脱力のコツを身につけたら、あとは反復練習するだけのこと。

しかし、反復練習をするにあたって難しいことが2つありました。

グリップの握りは緩く

脱力するにあたって、グリップの握る強さは1つの問題です。

グリップを握る強さは、誰かにラケットを取られたら、すっぽ抜けるほどでいいと思います。

イメージとしては、手のひらの表面とグリップのウエット感が摩擦の力だけくっついてるだけ。

この時の握力を測定したら測定不能です。たぶん0と表示されるでしょう。だって握るというよりは包み込んでるだけですからね。

卒業証書を入れておく丸い筒のような感じをイメージしたらわかると思います。

内側に対して力は働いていません。

ただ、実際にボールを打つ時には、インパクトの衝撃として反射的に力を使うことにはなります。

あくまで自分から使ったら脱力ではなくなりますので、グリップを握る力は握力0~0.1あるかないか、紙一重のところと思っていてほしいです。

面の向きはマッスルメモリーで覚えていく

脱力してボールを打ってみるとわかると思いますが、面の向きが定まりません。

クロスにボールを打とうとしてるのに、振り遅れてるとかじゃなくてセンターあるいはストレートにいく。

これは全くもって不思議なことじゃなくて、脱力をテーマとして掲げた時には、誰もがぶつかる大きな壁かもしれません。

脱力すると、手首や肘の向きが安定しなくて、ラケットの面がブレブレになってしまう。

これは脱力ができているから起こる現象なので、心配する必要はありません。

何度も何度もボールを打っているうちに、時間はかかると思いますがコントロールはできてきます。

筋肉にはマッスルメモリーと言って、同じ動作を繰り返すことで記憶してくれる機能がついています。人間の脳と同じですね。

何度も繰り返すことによって、マッスルメモリーが働くので、脱力している状態でも感覚的に面の向きが覚えてくれます。

そして、筋肉と脳が感じる誤差も徐々に落ち着いてくるので、そこで初めて脱力した状態で面の向きが脳も理解します。

脳とか筋肉とか、ちょっとわかりにくくなるようなワードが増えてしまってすみません。

『「ボールを打つ回数」と「筋肉が覚える濃度」は比例するだよー』ってことがわかっていただければ嬉しいです。

脱力ができない方は、【脱力スイングができない3つの理由】できないのにチャレンジしてしまう問題。を参考にしてみてください。

まとめ|フォアハンドを脱力して打つコツ

フォアハンドの脱力について、理解が深まったでしょうか。

これはね、「もっと強いフォアハンドが打ちたい!」、「自分より強い相手を倒したい!」という思いがあればぶつかる壁です。

レベルを上げるための要素の一つとして、ボールの質を上げることは必須です。

脱力したい気持ちがあれば、脱力するコツを実践して、あとは繰り返し練習するだけです。

  • グリップの握りは握力で示すなら「0」
  • 面の向きはマッスルメモリーで安定する

この2つのポイントだけ覚えておいて、何度も何度も繰り返し練習してみてください。

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ぼぶ
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テニス歴は13年です。
年間300本のガットを張っています。
最高成績は学生の頃、関東大会本戦選手に勝ったことです。市民大会ではオープンクラス優勝経験あり。
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