錦織vsビッグ4の試合後「なんでもっとスピンを使わなかったの?」←聞き飽きました。

錦織がビッグ4に負けたときの理由に「スピンを使わなかったから」と思っていませんか?

Twitterとか速報スコアのコメント欄を見てると、そう思っている方が結構多いんですよね。

もしスピンを軌道の高いスピンを多く使ったとして、どうなるかというのを分析してみました。

※マレー引退してないからビッグ4でいきます。

目次

軌道を高くしたから勝てるわけではない

軌道を高くすれば勝てるといったら多分勝てないです。

私も錦織ファンとしては、錦織が勝てる可能性に希望を持っていますが、正直「軌道を高くしたところで?」って感じです。

軌道が高い選手と言えばナダルですが、ナダルはここ最近だとクレー以外ではフェデラーにもジョコビッチにも負けています。

高い打点で打たせることができても勝てる段階まで行ってないということ。

とくにナダルは体力・フィジカル・戦術・パワーどれをとってもトップクラスなのに勝つのが難しいですよね。

ビッグ4はレベルが違うので誰と当たってもどちらが勝つかは難しいですが、最近の傾向としてはジョコビッチとフェデラーの成績がいいですからね。

ウィンブルドン2019のフェデラー戦でもスピンを使ったとしても、準決勝のナダル戦を見る限りでは勝つための要素ではないと思いました。

ウィンブルドン2019ではフェデラーは圧倒的に強かったんですけどね(笑)

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錦織が軌道の高いスピンを使わない方がいい理由

スピンを使うといった戦術もありなわけですが、あまり使う必要がないとも思っているので、その理由を3つほど説明します。

スピンはラリーが長くなる

勝つことだけを考えると、ラリーが長くても短くてもポイントを取ることが重要ですよね。

しかも錦織はフルセットに強いから体力面の強さも見られます。

しかしビッグ4と当たるのは基本的に2週目で、すでに体力が削られている状態で戦っていけるかが最も重要なんじゃないかと。

正直ビッグ4を相手に体力勝負を挑んだとしても返り討ちにあいます。

ナダルほどの体力を持ち合わせてれば長くなるほど有利なんでしょうけど。

体力面の差を考えても長いラリーは避けたいので、できる限りはフェデラーのような短いラリーでポイントが取れることが理想なんですよね。

テンポが早い方が錦織のプレースタイルにもぴったりですし。

得意の速い攻めが難しくなる

得意の高テンポラリーを展開している中に軌道の高いスピンを入れるのは難易度が高すぎます。

いくらトッププロと言っても対戦相手もトッププロで、少しでもミスヒットになったらチャンスボールですからね。

フェデラーのストローク戦を見ていてもライジングで展開している時に高い軌道は見られません。

スピンを使うとすればちょっとポジションを下げた時か溜めが作れた時です。

この時に使っても使うタイミングとしては普通なので、効果があるのかはわかりません。

プロの試合で溜めが作れたら間違いなく決めに行った方がポイントを取りやすいでしょうね。

プレースタイル的に考えても、得意の高テンポを貫いていいと思います。

現にビッグ4を除けば勝率はかなり高いですからね(笑)

パワーが足りない

スピンでチャンスを引き出すプレーヤーを想像してみましょう。

  • ナダル
  • ティーム

トップの選手で強いのはこの2人ですかね。たぶんほとんどの方が考える必要なく出てくる2人だと思います。

スピンを多用して勝っているのは唯一この2人で、しかもこの2人のスピンボールのパワーが半端ないんですよね。

打ち負けている選手は多いし1バウンド目と2バウンド目の距離がえげつない。。

ハードだったらナダルのスピンに対して打ち込めるジョコビッチ、芝だったらフェデラーも打ち込めます。

これだけのパワーをもってしても打ち込まれるのに、ここまでパワーがない錦織だったら打ち込まれる危険性は十分にあります。

プロの中でも強いスピンは狙い撃ちされるので、錦織の場合はガンガン自分のプレースタイルで攻めていった方が◎とみています。

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結局は錦織本人にしかわからない

試合中の肌感というかストローク戦でのショットの選択は錦織本人が1番わかってるんですよね。

ネットミスした時に「今のはスピンで1本つないだ方がよかった」とか思っても結果論でしかないです。

はたから見れば無理する必要のないボールとかもありますが、そのショットを打つまでに積み上げてきたポイントも関わっている可能性が十分にあります。

ストローク戦を嫌がっていたらポイントは速くなるし、本人のちょっとした加減でショットセレクトは決まりますよね。

もうこれに関しては試合をやってる錦織しかわからないから、自分に置き換えて戦術の1つとして試合に取り入れたらいいと思います。

同じような展開でも、まったく同じ状況はありません。

  • ボールの深さ
  • 回転
  • スピン量
  • サーフェス
  • 今までの展開
  • コンディション
  • 時間

これら1つが違うだけで状況はかわってくるため、ショットの選択って難しいんですよね。

そのショットを選択したのは本人にしかわからない感覚なので、「なんでできなかったのか?」というところも考えてみると面白いです。

ストローク戦に取り入れる価値は十分ある

高い軌道のスピンが意味ないとは言いつつも、やってみないことには結果はわからないですよね。

早いテンポでストロークを展開している錦織だからこそ、高い軌道が来れば意外性で相手は反応が遅れるかもしれません。

すべては使いようなんですよね。

確かに錦織の場合は使わないという選択肢が多い気がするので、使ってみたときの展開は楽しみです。

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ぼぶ
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こんにちは、ぼぶです。
テニス歴は13年です。
年間300本のガットを張っています。
最高成績は学生の頃、関東大会本戦選手に勝ったことです。市民大会ではオープンクラス優勝経験あり。
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