スピンの時代と言うけれど、スピンがなければ試合に勝つことはできないのだろうか。
スピンが苦手という方はとくにスピンを覚える必要はないと思います。
スピン主流の時代にフラットでは勝てないのか?
2019年もスピンの時代は続いており、トッププロのほとんどがトップスピンで組み立てています。
フラットでは勝てないのでしょうか?
実はフラットでも勝つことはできます。
2019年の全豪オープンを思い出してみましょう。
錦織選手の初戦の相手はマイフシャック。彼はほとんどボールをフラットでたたき、ウィナーを量産していました。
ストローク戦に強い錦織選手から2セットアップして、追いつめていました。
結局のところはフィジカルの勝負で棄権という形になりましたが、もうちょっとで勝てる試合だったことは事実です。
もう1人は大阪選手。シャーシクビはランキングこそ格下でしたが、大阪選手のパワーを利用してフラットでコントロールをつけたショットで追いつめていました。
速度こそないもののコントロールは素晴らしく、フットワークも素早くて何でも拾う選手です。
このようにトップの選手ですら追いつめられていることを考えると、戦い方次第では全然勝てるのではないか?
そう思わせる試合だったので、これは一般のプレーヤーでも十分真似できる要素だと思いました。
フラット系が試合で勝ちにくい理由
でもね、勝つことはできても多くのプレーヤーは負けると思います。
逆に勝てるという選手はほんの一部でしょうね。
その理由は2つあります。
- 戦術が少ないから苦労する
- リスクが高すぎて自滅の恐れがある
1.戦術が少ないから苦労する
戦術は結構大切ですよ。
例えば簡単に思いつくものとしては、スピンが使えるとショートクロスを狙いやすいから、相手を振り回すことができます。
フラットではどうでしょう。あまり角度のついたコースは狙いにくいですよね。
あとは相手に高い打点で打たせることができないとか。
低い打点で打たせたいならスライスとか使えば簡単ですが、高い打点はスピンをかけられないと難しいです。
そして、低い打点よりも高い打点の方が力が入りにくいので、やっぱりミスしやすい、甘い返球になりやすいといったことがあります。
フラットだと低いボールがメインになるので、難しいですよね。
さらにはボールがワンパターンなんですよ。
スピンはボールの回転量を調節することで、弾ませ方は自由自在ですが、フラットは毎回同じようなショットになりやすいので、相手は慣れてしまいますね。
同じショットがくるほど楽なことはないですからね。
戦術としては大きくこの3つがスピンに対して劣るのかな~って感じです。
2.リスクが高すぎて自滅の恐れがある
フラットの最大の武器といったらボールスピード。しかしそれは大きなリスクを伴います。
まずはネットすれすれではないと入らないということ。
少しでも軌道が低いとネットするし、軌道が高くなればアウトします。
とくにダウンザライン(ストレート)を狙うときなんかはハイリスクですね。ネットは高いし距離は短いし。
3~4球に1球くらいのミスならいいですが、それ以上だと完全に自滅パターンです。
相手からしたら「勝手にミスしてくれてありがとう」的な感じですよ。
もし自分の相手がそんな選手だったらそう思いますよね?
フラットはめちゃくちゃリスクのあるショットだということは常に頭に入れておきましょう。
フラットだけで勝つためには
実際にフラットだけしか打てないと試合に勝つには難しいです。
技術に圧倒的な差があれば関係ないんですけど、試合に出るとしたら同じレベルの大会だと思うので、勝つためにはいくつ準備することがあります。
勝つためにできることは3つ。
- フットワークを磨く
- 戦術をたくさん持つ
- とにかく深く入れる
1.フットワークを磨く
フットワークはとても大切な要素。
厳しく言えばフラットだけでなく、どのショットを打つにも大切なんですけど、フラットではとくに必要では必要かと感じます。
勝てない理由にリスクが高いと説明しましたが、しっかり構えることができればリスクを低くすることができます。
動かされた状態で安定したショットを打つのは難しいですよね。
フットワークがよくなればボールに追いつくのが速くなるので、少しでもしっかりした体勢で打つことができます。
このようにフラットではなるべくしっかりした体勢で打てることが重要です。
2.戦術をたくさん持つ
戦術をたくさん持つこともとても重要なことです。
まずスピンが使えないという時点で引き出しは少ないんですよ。その中でどのように引き出しを作っていけるか。
フラットだと相手を左右に振り回すのは難しいので、前後に振り回すような展開を増やしていくことが大切。
ドロップはかなり有効な戦術だと思います。
それにスピンだと下からラケットを振り上げていきますが、フラットに打つ人はテイクバックもシンプルなことが多いので、スピンプレーヤーよりもドロップの感覚が優れていることが多いです。
あとは早いテンポで叩いていく。
これはフラット主体のテニスだと絶対条件でしょうね。
スピンに比べてスイートスポットでとらえやすいことから、ライジングは打ちやすいです。
それにスピンの跳ね際を打てるということで、ネットより高い打点になり、リスクも最小限に抑えることができます。
3.とにかく深く入れる
どんなボールだとしてもベースラインぎりぎりはすごく打ちにくいボールですよね。
フラットだとしても深く打てば、それなりに嫌なボールなんですよ。
無理に打ちにいけばミスになるし、安全に行こうと思ってもあまくなりやすいです。
とくにフラット主体で攻めていく場合には、戦術に幅を出すことが難しいので、最低限ボールの深さというのは大切になってきます。
やり方次第ではスピンに対抗できる
結局はスピンの方がいろいろな引き出しを作ることができるので、どの観点から見ても敵うわけないんですよね。
でもね、最終的にどっちが強いかってのは戦術だったり、使うタイミングなんですよ。
人によって弱点は違いますが、必ずあるんですよ。そこを見極めるのも大切なことです。
フラットがメインだとしても、フラットだからこそやりやすい戦術はあるので、ぜひ得意な戦術、先ほど説明した戦術をうまく使って対抗していってください。
まずはフォアから見直してフラットをどんどん強くしていきましょう。
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