関節の使い方が上手くなると、怪我をしなくなり、筋肉より大きなパワーを出すことができます。運動連鎖がうまくなるということなんですね。
あなたは運動連鎖を意識して練習していますか?
運動連鎖がうまくできると、ケガのリスクを減らせたり、少しの力で大きなエネルギーを作ることができます。
今回は、動く時に必ず使っている関節を、もっと使って効率的に動いてけることを知ってほしいので、最適なファンクショナルトレーニングを紹介したいと思います。
動きのトレーニング
動くトレーニングを思い浮かべると、ラダーを使ったフットワークなど、小刻みに動かせるようになる練習を想像すると思います。
ファンクショナルとは、機能的なという意味があります。人間が本来持っている動きを効率よく使うためにトレーニングをします。
これをファンクショナルトレーニングと呼んでいます。
関節を効率よく動かすことによって、動きのパフォーマンスを向上させることが狙いです。
怪我の種類
怪我には2通りあります。
- アクシデントによるケガ
- 自分で起こしてしまうケガ
今回は、後者の自分で起こしてしまうケガについて説明します。
アクシデントのケガとは、外的な影響を受けてケガをしてしまうことです。自分ではどうすることもできないため、防ぐことが難しくなります。
一方、自分で起こしてしまうケガは、内的な影響を受けているので、無理に体を動かしたりすることで起こるケガをいいます。
動き方が悪くてケガをした場合、治ったとしてもまた同じような原因でケガをするでしょう。
これを、慢性的なケガともいい、動き方を直さない限りは、この痛みは一生ついて回ることになります。それでは、安心してプレーすることができません。
しかし、自分の動きが悪いことが原因ということは、動き方さえ変えることができれば、ケガをしなくなるとも言えます。
ちょっと希望の光がさしてきましたね。
これがわかったからといって、動きが直ったり、痛みがなくなったりするわけではありません。
例えば、腰が痛いとします。
そうすると、ほとんどの人が腰に注目すると思います。痛ければ、無意識でも患部を抑えるでしょう。
しかし、腰の痛い原因は腰ではなく、肩甲骨や股関節の動きができていないために、腰がカバーしようとして、負担になっていることが原因の場合もあります。
痛いところが原因ならいいのに、違うところが原因だとなにが悪いかわかりませんね。
動かすことのできる関節とだめな関節
関節には、2種類あります。
- 動きに適している関節
- 固める関節
関節にはそれぞれ役割があり、同時に機能させることで、力を発揮します。
体幹部分の関節は、他に骨と連携していないので、ひねる動作に適しています。背骨が2本あったらひねれないことが想像できますよね。
同じ背骨の中でも、肩甲骨や股関節の部分の背骨は、他の骨が動くので、動かすことに適していません。
腰をひねるという動作は、関節で見ると動かすのに適していないので、その表現は間違っていると言えます。
腰をひねるとは、股関節を入れるというのが正解なんですね。
ストロークでは股関節をひねる
先ほども、腰をひねるは間違いといいましたが、腰をひねろうとするとケガにつながります。
股関節は動きに適した関節であり、いろいろな筋肉に覆われているので、大きなパワーを出せるんですね。
腕を主体としてスイングした時より、軽く振ってるのに高い音がでます。これはスイングスピードが速いなによりの証拠です。
また、股関節を動かすようにしていれば、その周りの筋肉もついて、より大きなパワーと、関節部を補強することができます。
フォアハンドのテイクバック
肩幅くらいに開いたスタンスで、股関節を入れて、体幹をひねって、肩を入れる。
その場に立って、やってみましょう。
フォアハンドの構えっぽくなりましたか?
なんかすごいナイスショットが打てるような感じがしませんか?
ストローク戦の中で、相手に構えられたら強いストロークがきそうと少しプレッシャーを感じると思います。
その構えをセットすることが、こんなにも簡単にできてしまうんです。
股関節を入れることさえできれば、上半身もかってにひねられるようについてくるでしょう。
両手バックハンドのテイクバック
両手バックハンドは両手で握っているので、自由がきかなくなります。したがって、フォアハンドよりも股関節をメインで使います。
体重移動ができない時は、この股関節を動かすことでパワーを出していくことができるので、走らされても安心して打つことができます。
股関節をひねって構えると、今にも体が回ってしまいそうなくらい、パワーが溜まってきてる感じがしませんか?
バックハンドでも、簡単な動きでパワーが出せるので、股関節の意識はかなり重要なんですね。
まとめ
フォアハンドでもバックハンドでも、これくらいの動きなら、ラリー中にできると思います。
無理なら、球出し練習から習得すると、確実に身につけることができるでしょう。
簡単にパワーが出せて、ケガのリスクも少なくできるので、ぜひ意識してやってみてください。
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