こんにちは、ぼぶです!
今回はこんな質問をいただきました。
ガットの横(クロス)を弱くして張る人がいますが、どんなメリットがあるんですか?
ということで、これについても解説をしていきたいと思います。
なぜ今回この質問に答えていくか決めた理由としては、ぼく自身がクロスを弱く張っていることがあって、これはフェデラーがそのようにしていたから真似をしたのですが、クロスを弱く張ることで今よりテニスが良くなる可能性があるからです。
クロスを弱く張るメリットを知った上で、あえてメイン(縦糸)とクロス(横糸)を同じ強さで張っているならいいのですが、知らないまま同じ強さで張っているなら、もしかしたら伸び代があって一気に上手くなる可能性があります。
ぼくもクロスを弱く張るようにしてから、成長速度がどんどん速くなっていったし、ボールを打つ感覚がどんどんわかって、打った瞬間にどこにボールが着地するかがわかるようになりました。
なので、クロスを弱く張る理由を知ってもらい、いち早く上達しやすい状態を作ってもらいたいと思います。
動画でチェックする
YouTubeに動画をアップしたので、動画でチェックしたい人はこちらからどうぞ↓
ガットのクロス(横糸)を弱く張るメリット
- フレームの変形を防げる
- スピン量がアップする
- ボールとの接触時間が長くなって感覚が良くなる
フレームの変形を防げる
テニスラケットのフレームって強そうなイメージがあると思いますが、実はガットを張る時にはめちゃくちゃ変形しています。
ガットって通常メインから張っていくんですけど、縦に力が加わるので縦が張り終わった時には横に太った形に変わります。
それで次にクロスを張っていくんですけど、クロスを張り終わった時には長細い形に変わります。
パッと身だとわからないと思いますが、何も張っていないラケットと重ねてみると、その違いは一目瞭然です。
フレームの変形がなぜ良くないかというと、一つはラケットの劣化で、最初はフレームの変形で済んでいたものが、いつの間にかヒビが入っていたり、折れの原因になったりします。
ぶつけた記憶がないのに、フレームにヒビが入っていたケースも時々起こるので、そのような場合はもしかするとフレームの変形が理由なのかもしれません。
もう一つは、ラケットの性能がしっかり発揮されるかどうかで、フレームが変形した状態では、本来ラケットが持つ反発性能だったり、変な振動が起こったりして感覚が違うものになってしまったりすることがあります。
これでは自分がいくら実力をつけてもラケットを最新のモデルにしても、ラケットに備わっているテクノロジーが最大限力を発揮できません。
新しいラケットには、常に最新のテクノロジーが搭載されていくので、これを生かしきれないんじゃもったいないですよね。
フレームが変形することで、上記の2つのようなことが起こりうるので、これを防ぐためにクロスは弱く張るのがおすすめなんです。
フレームを変形させないために、ガット張りの注文をする時には、クロスは弱く張ってもらうのがいいね!
スピン量がアップする
スピン量というと、予想外のメリットかもしれませんが、クロスを弱く張ることでスピン量は多くなります。
ボールに回転をかける要素には2つあります。
- ガットに引っかかってスピンがかかる
- ガットのズレ戻り(スナップバック)でスピンがかかる
ガットに引っかかってスピンがかかるのは誰でも想像できると思いますが、スナップバックっていうと?になる人も多いと思います。
スナップバックはこちらの動画で確認できます↓
スーパースローで見てやっとわかりますが、インパクトの瞬間だけガットが動いて元に戻ります。
この現象が起きてスピンがかかるわけですが、クロスを弱く張ることでガットがズレやすくなってスピン量が多くなります。
スピン量が多くなれば、サーブだって変化が大きくなるし、ストロークでは安定感が増すので、ショットのクオリティは高くなる=テニスが上手くなるに繋がるわけです。
ちょっとでもスピンがかかっていた方がボールの質が良くなるので、相手を外に追い出すことができますよね。
クロスは弱く張って、安定感抜群のショットにしていきましょう。
少しの差かもしれないけど、この少しがかなり重要で、10cm20cmのアウトは入るからね!
ボールとの接触時間が長くなって感覚が良くなる
ガットが緩くなることで、ガットがたわみやすくなって、ボールとの接触時間が長くなります。
ホールド感がアップするとも言いますが、単純にボールを触っている時間が長いということなので、感覚がより鮮明になってきますよね。
感覚がわかりやすいということは、インパクトでボールの情報がわかりやすいということなので、打った瞬間にボールがどこに飛んでいくかがわかります。
これにより、一球一球しっかり感覚を持ってボールを打つことができるため、コントロールがアップします。
また、感覚が良くなるということで、ドロップショットやボレーが上手くなりやすいってことも一つのメリットですね。
感覚を得るために何千時間とテニスをする必要があるけど、感覚が鋭くなればかなり時間を短縮できて上達に繋がるよ!
ガットのクロス(横糸)を弱く張るデメリット
- ボールのスピードが遅くなる
- ボールの飛びが控えめになる
ボールのスピードが遅くなる
ガットが緩くなれば、その分相手のボールの球威を吸収してしまうので、ボールスピードは遅くなります。
イメージとしては、硬い壁にボールをぶつけたらボールは弾き返ってきますが、スポンジにボールをぶつけても返ってこないですよね。そんなイメージです。
とはいっても、そこまでボールが遅くなるわけじゃなくて、気持ち程度だから気にしなくてOKです。
むしろメリットのスピン量がアップするで、バウンド後の伸びは強くなるので、結果的にはあまり変わらないと思っておいて大丈夫です。
ある程度のスピードがあれば、あとはコントロールの方が重要だよ!
ボールの飛びが控えめになる
こちらもボールのスピードが遅くなると同じように、反発力が弱くなるので、ボールの飛びは控えめになります。
しかしこれも微々たるもので、ガットが緩くなることでボールの軌道が高くなるので、飛距離的にはあまり変わりません。
フラット系で低く打っていきたい人にとっては、少し浅くなる可能性はありますが、ここも感覚が重要なのでメリットの方が大事だと思います。
ボールの飛びが控えめってことは、強くスイングしてもボールは飛びにくいってことだから、ポジティブに考えていこう!
ガットのクロス(横糸)は〇〇ポンド下げる
一般的にクロスは、メインより2〜3ポンド低く張ることが多いです。
ちなみにぼくの場合、メインよりも4ポンド下げて張っています。
これは完全に人によって違くて、自分の感覚のいいところを探すしかありませんので、2〜3ポンドを目安に調整してみてください。
試す範囲としては、メインよりも1割程度が限度だと思います。
50ポンドで張る場合には45〜48まで試して、40ポンドで張る場合には36〜38までを試すといった感じです。
50ポンドの1割の5ポンドを変えるのは怖いという場合には、2〜4ポンドの範囲で試してみるといいかな!
2ポンド変えるだけでも感覚は全然違うから楽しみだね!
まとめ
今回は、ガットのクロス(横糸)を弱く張るメリット・デメリットについて解説してきました。
クロスを弱く張ることにデメリットはありますが、たいした事はなくメリットの方が全然大きいので、もう一度おさらいです。
- フレームの変形を防げる
- スピン量がアップする
- ボールとの接触時間が長くなって感覚が良くなる
ぜひ次にガットを貼り替える時には、試してみてくださいね!
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