ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0のレビュー・インプレ

今回は、ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0のレビューを書きました。

このラケットを一言で言うと、ストロークでスピンとスピードを両立させてガンガン攻めていきたい人向けのラケット。

本記事を読むことで、以下のことが分かります。

• 自分に合っているか
• ラケットを口コミ・評価
• どんな人に合っているか
• ガットは何にしたらいいか
• 最安値のショップはどこか

実際に使ってみて、「どんなガットを張ればいいか」、「どんな人に合っているか」などいろんな疑問の解決策がわかりました。

記事の前半ではスペックや特徴を、後半ではウルトラツアー95Jの悩みに対する解決方法を書いています。

ぜひウルトラツアー95J V4.0を購入の際には、参考にしていただけると嬉しいです。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0のスペック

軽いハンマーバランスで薄いフレーム厚のレクタングル形状がヘッドを利かせた破壊力を生む軽量競技スペック。スウィングからの走り出しは格段に高い弾道を維持し相手コートでのバウンド後の伸びを加速させる。ボールインパクト時につぶれることで、スイートエリアの拡大、パワーUPを発揮する「クラッシュゾーン」を搭載した、世界で勝つ日本人を生み出す、本質を受け継ぐ軽量競技スペック。

引用：ウィルソン

ウルトラツアー95CVと比べると、19g軽いモデルになっています。

そのかわり、軽くなった分のパワーを補うために通常のモデルよりも15㎜程トップヘビーの340㎜となっています。

とはいえ、黄金スペックである重量300g、バランスポイント320㎜のモデルよりは遠心力が強くなるため、振ってみるとかなり重く感じるでしょう。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0に搭載されているテクノロジー

ウルトラツアー95Jには、以下のテクノロジーが搭載されています。

クラッシュゾーン

クラッシュゾーンとは、ガットのたわみを増幅させる機能を持っていて、フェイスサイズを2.7％大きくさせるパーツのことです。

ウルトラツアー95Jのフェイス面積は95inchですが、実質98inchと同じだけのパワーを発揮できるようになりました。

クラッシュゾーンはラケットの6時の部分についています。

カウンターベイル

カウンターベイルとは、NASA公認の衝撃吸収性に優れたカーボンのことです。

これにより、体への負担を軽減させることができるため、長時間のプレーでもケガをしにくいといったメリットを受けることができます。

植物由来のプラスチック

ウルトラツアー95J V4.0からバンパーやグロメット、グリップエンドのプラスチック部分が植物由来のプラスチック素材に変更されました。

直接プレーに関係してくるかはわかりませんが、前作との違いはこれくらいなので、感覚が変わってというなら影響している可能性は0じゃないかもしれません。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0を使った感想・レビュー

打感やスピンなどを、ざっくりラケットの特徴をまとめました。

打球感について

打球感は柔らかい感じでした。

ボールを打つ瞬間に一瞬ボールを包み込むようなホールド感があって、でもずっしりという感じではなくて、心地よい打球感が癖になります。

トップヘビーというと、もうちょっと反発力が強いイメージをしていましたが、その中でも柔らかさがあるので、硬い打感が嫌でトップヘビーが使えなかった人にも使いやすいです。

スピンについて

スピン性能についてはとても強いともいました。

ラケット自体はウルトラツアー95CVと変わらないので、スピン性能も同じくらいくらいだと思いましたが、もしかしたらトップヘビーなのでヘッドが加速してスピンが強くかかっているのかもしれません。

スピンの軌道はベースラインに近いところでストンと落ちる感じなので、今まで少しアウトしてたボールがコートに収まってくれます。

ボールの飛びについて

反発性能が強いので、ボールはよく飛びます。

ただでさえトップヘビーのラケットは遠心力がきいているので、ボールはよく飛んでくれますが、それにしてもよく飛びます。

たぶんクラッシュゾーンの影響で98inch相当のパワーになっているからでしょう。

本来なら95inchはボールが飛びにくいはずですが、その弱点はクラッシュゾーンが搭載されたことにより改善されました。

操作性について

操作性はラケット自体が290gと軽いので、ブロックなどの当てるだけの動作の時には、有利に働いてくれたのですが、なにせトップヘビーなため、スイングしだしたら暴れ馬のような感じ。

イレギュラーへの対応などで、途中でスイングの軌道を変える必要がある時には、操作性に欠けるかなという感じでした。

ただ、そのような状況じゃなければ操作性は290gで扱いやすいし、良い方かなって思いました。

コントロール性について

トップヘビーということもあり、コントロールはちょっと難しそうと思っていましたが、ホールド感があるラケットなので、トップヘビーの中では割とコントロールしやすいのかなって感じでした。

それでも、普通の黄金スペックのラケットに比べたら、ややコントロール性能は低めです。

その分パワー特化になっているので、しっかりとスイングできるほどコントロールも良くなっていくと思います。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0の最安値

ウルトラツアー95Jの定価は、38500円。

ネットショップの価格は、27720円。

さらに、KPIというショップでは、10％OFFクーポンが使用できるので、クーポン使用後は24948円（税込み）

そして、楽天ポイント付くので、最終的には24000円以下で買えることになります。

人によっては、もっとポイントが付く人もいると思うので、最安値で買いたい方は楽天市場のKPIで購入しましょう。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0とウルトラツアー95J V3.0の比較

1g重くなった

前作のウルトラツアー95J V3.0と比較してみると、まず1つに重量の変更というのがありました。

前作のV3.0では289gとなっていましたが、V4.0では290gと1g重い設定となったのです。

これによってスイングへの影響は特に感じませんでしたが、1g重くなったことによって、より相手のパワーに負けなくなっているので、

良い変更点だったのかなと思います。

ホールド感アップ

V3.0の時もそうでしたが、フェイス面積95inchの割には、柔らかさとホールド感を持っているラケットです。

そしてV4.0では、ホールド感がさらにアップしたように感じました。

これはグロメットやグリップエンドの素材が植物由来のものに変更されたことで、衝撃が軽減して優しい打球感になったのかなと思っています。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0の口コミ・評判

について、ユーザーはどんなことを感じたのか口コミを集めてみました。

良い口コミ

やはりストロークに特化されたラケットという印象は誰もが思っているようです。

そんな中で、サーブが強化されたとのコメントもあるので、ストロークに限らずパワー不足を改善してくれるラケットというのがよくわかります。

悪い口コミ

バランスポイントが340㎜とトップヘビーなので、遠心力に耐えられず腕を持っていかれる人もいるようです。

たしかにラケットのパワーからしてスイングの期待値は高めですが、実際には290gと軽めの重量になっているので、受けている側からするとそこまで伸びてないのかもしれません。

どちらのコメントに対しても、フィジカルを鍛えることで解決しそうなので、ラケットはあくまで補助と考えて体も鍛えていきましょう。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0の欠点・課題

コントロールがしにくい

やはりウルトラツアー95Jの弱点としては、自分の制御できる範囲を超えてヘッドが回りすぎてしまうことです。

たしかにできる限り思いラケットを使えた方が、ボールの質はよくなりますが、重いラケットが難しい人のためのトップヘビーなので、コントロールは犠牲にするしかないようです。

ただ、このラケットは柔らかさというメリットがあるので、以下の対策で改善することができます。

• ガットを緩めに張る
• 柔らかいガットを選ぶ

これに気を付ければ、ボールとの接触時間を稼ぐことができるので、少しはコントロール力をアップできます。

思ったほどの伸びが出ない

思ったほどの伸びが出ないに関しては、たぶんコメントした方が中上級者以上のレベルだと考察します。

まず一般的に考えて、ラケットの標準である黄金スペックよりウルトラツアー95Jは破壊的なスペックなので、伸びが出ないというのはありえません。

ということで、ユーザーはある程度の上級者なのが予想できます。

上級者のレベルになってくると、ボールの質というのも関係してくるため、軽いラケットではボールに重みが出ないんですよね。

これを改善するなら、重いラケットを選ぶことをおすすめします。

ウルトラツアーシリーズには、ウルトラツアー95CVという309gのモデルもあるので、そちらを試しに使ってみるといいかもしれませんね。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0に対するQ&A

Q 初級者にも使いこなすことはできますか？

初級者でも使いこなすことはできます。

ただ、注意してほしいのはレベルに関係なく、スイングのフォームがある程度身についているかどうかです。

振り切ることで遠心力よるパワーが生み出されるので、ラケットをしっかり振り切れるようになったら試してみてください。

Q ガットのテンションはどれくらいがいいですか？

ガットのテンションは緩すぎない程度なら問題ないですね。

ざっくりテンションで言えば45p以上がおすすめです。強くても50pくらい。

あまり緩く張りすぎてしまうと、ボールの飛びがいいラケットなので、コートに収まってくれなくなってしまう可能性が出てきます。

また、強く張るとウルトラツアー95Jの持つ柔らかさが半減してしまうため、ほどほどにしておきましょう。

ポリガットを張れば自然と飛距離を抑えることができるため、アイデアの1つとして覚えておいてください。

Q 重いボールを打つことができますか？

重いボールを打つことはできると思いますが、フィジカルがしっかりしていてラケットに振り回されないことが条件です。

まず、重いボールを打つんだったら、単純に重いラケットを使うことが大切ですが、ウルトラツアー95Jは290gと少し軽い設定になっているので、使用者のレベルによるところが大きいです。

重さにこだわりたいなら、ウルトラツアー95CVの方も考えてみるといいと思います。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0におすすめのガット

ウルトラツアー95Jの特徴は、ストロークで攻めていくことが前提となってます。

また、ボールの軌道としては、ネットより1mくらい高いところを通すスピン（エッグボール）がいいと思うので、スピンがかかりやすいガットにすることがおすすめです。

ここでは、3つほど紹介したいと思うので、張る時の参考にしていただけたらと思います。

１.ルキシロン アルパワー

ボールの飛びとスピードが最高評価で、多くのプロが愛用しています。

スピン性能は普通の評価をしていますが、ウルトラツアー95J自体がスピンがかかりやすいので、スピードとスピンの両立という意味でアルパワーはすごくおすすめです。

また、ボールが潰れやすいガットでもあるため、重いボールを打ちやすいと言ったメリットもあります。

２.ルキシロン 4G

4Gはスピン性能が高いので、ウルトラツアー95Jとの相性は抜群でした。

ボールがよく潰れてくれる印象と、ウルトラツアー95Jと4Gが組み合わさった謎の打球感がとても心地よいものだと思いました。

また、強く打てば打つほど、どんどん柔らかい打球感になっていくので、強打が癖になると思います。

３.アルパワー スピン

ガットを低いテンションで張ってもいいという方限定で、アルパワー スピンも候補に挙げました。

アルパワー スピンはスピン特化型のガットになっていながらも、アルパワーの良いところもちゃんと引き継いでるのが嬉しいポイントです。

また、飛びがアルパワーシリーズなのかでも控えめなので、少し緩く張ることができてラケットの特徴である柔らかさを活かすことができます。

番外編 他のおすすめガット

以下の記事はウルトラツアー95CVに対する記事として「ウィルソン ウルトラツアー95CVにおすすめのガットを紹介」でまとめていますが、ウルトラツアー95Jでも参考にできると思うので、チェックしてみてください。

他には、スピンがかかりやすいガットがおすすめなので、詳しくは回転がかけやすい！スピン系ポリエステルガットのおすすめ10選を参考にしてみてください。

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0はこんな人におすすめ

ウルトラツアー95Jは、中上級者～中級者くらいにおすすめだと思いました。

その中でも、特におすすめしたい人がいるので、紹介しておきますね。

全体としてお勧めしたいのは、ストローカーですね。標準的なラケットにくらべてストロークで有利になります。

また、少し力がついてきた男子高校生やスイングに力強さのある女性にも、一段階上のストロークにするためにおすすめしたいです。

おすすめできない人

プレースタイルとして、あまり合っていない人も紹介しときます。

やはり標準的なラケットに比べると扱いが難しいです。ある程度力がないと振り回せれます。

とくにストロークで攻めていかないシコラーや、サーブ＆ボレーヤーはトップヘビーじゃなくてもいいのかなと思うので、おすすめはいません。

ウィルソン ウルトラツアーV4.0のシリーズ

ウルトラツアー95CV V4.0

ウルトラツアー95J V4.0

ウルトラツアー100 V4.0

ウィルソン ウルトラツアー95J V4.0のまとめ

ウルトラツアー95J V4.0についてのレビューをしてきました。

とにかく相手のよりも良いストロークが打ちたいという方は、ぜひ試してみるといいと思います。

2023年4月上旬に発売したばかりなので、ぜひ最新モデルを新たな武器として迎え入れてくださいね。

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