ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0のレビュー・インプレ

今回は、ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0のレビューを書きました。

このラケットを一言で言うと、本気でストローク戦で勝ちたい人向け（とくに女性）のラケット。

本記事を読むことで、以下のことが分かります。

• 自分に合っているか
• ラケットを口コミ・評価
• どんな人に合っているか
• ガットは何にしたらいいか
• 最安値のショップはどこか

実際に使ってみて、「どんなガットを張ればいいか」、「どんな人に合っているか」などいろんな疑問の解決策がわかりました。

記事の前半ではスペックや特徴を、後半ではウルトラツアー100 V4.0の悩みに対する解決方法を書いています。

ぜひウルトラツアー100 V4.0を購入の際には、参考にしていただけると嬉しいです。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0のスペック

100スクエアインチのハンマーバランスで薄いフレーム厚のレクタングル形状がヘッドを利かせた破壊力を生む王道競技スペック。スウィングからの走り出しは格段に高い弾道で＜相手コートでのバウンド後の伸びを加速させる。ボールインパクト時につぶれることで、スイートエリアの拡大、パワーUPを発揮する「クラッシュゾーン」を搭載した、錦織圭が世界で勝つためにたどり着いた答え「日本発・世界基準の侍・スペック」。

引用：ウィルソン

ウルトラツアー95CVに比べると、フェイス面積が100inchと大きくなっています。

基本的には、フェイス面積が大きい方がパワーがあるので、ボールを楽に飛ばしていけます。

また、重量が293gと標準よりも軽く、バランスポイントが330㎜と標準よりもトップ寄りで、ストローカー向けというか、重さをバランスでカバーしているので、パワー不足が心配な方にとって使いやすいモデルになっているのが魅力的ですね。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0に搭載されているテクノロジー

ウルトラツアー100には、以下のテクノロジーが搭載されています。

クラッシュゾーン

クラッシュゾーンとは、ガットのたわみを増幅させる機能を持っていて、フェイスサイズを2.7％大きくさせるパーツのことです。

ウルトラツアー100のフェイス面積は100inchですが、実質103inchと同じだけのパワーを発揮できるようになりました。

クラッシュゾーンはラケットの6時の部分についています。

カウンターベイル

カウンターベイルとは、NASA公認の衝撃吸収性に優れたカーボンのことです。

これにより、体への負担を軽減させることができるため、長時間のプレーでもケガをしにくいといったメリットを受けることができます。

植物由来のプラスチック

ウルトラツアー100 V4.0からバンパーやグロメット、グリップエンドのプラスチック部分が植物由来のプラスチック素材に変更されました。

直接プレーに関係してくるかはわかりませんが、前作との違いはこれくらいなので、感覚が変わってというなら影響している可能性は0じゃないかもしれません。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0を使った感想・レビュー

打球感はやや柔らかく感覚が残る

どちらかというと、ちょい柔らかめな打球感で、ホールド感もあって、100inchにしては打った時の感覚が残りやすいラケットでした。

フレームが22㎜と薄めなので、それが反発力を少し弱めて打った時の感覚を残してくれてるんだと思います。

スイートスポットを外れると途端に硬く感じてしまいますが、スイートエリアで打てれば柔らかいし、打てば打つほど柔らかくなっていきます。

とはいえ、スイートスポットは決して狭いわけではなく、どちらかと言えば広くできているので、そんなに不安に思わなくても大丈夫ですよ。

スピンについて

スピン性能は普通に打てば程よくかかっていて、山なりのスピンにするときには、しっかりかかってくれるので、スピンの自由度が高い印象でした。

スピンで攻めたい男子にも、フラットドライブで攻めたい女子にも、幅広く対応できるラケットだと思います。

ストローカーに向いていてスピンのサポートをしてくれるラケットということで、使う人が多そうな感じですね。

ボールの飛びについて

低い弾道でベースラインまで飛ばす時には、割と7～8割くらいのスイングが必要になりますが、6割くらいのスイングでもしっかり飛んでくれました。

さすがクラッシュゾーンがついてるだけあって、フェイス面積103inch相当だな～って感じです。

試合の時にも6割のスイングでラリーすればいいので体力の温存になります。

一日に何試合もやる予定がある人にとっては、このボールの飛びというのはすごいメリットになりますね。

操作性について

バランスポイントが330㎜とトップ寄りになっていることから、トップが回りすぎちゃうのかな？というイメージでしたが、重量が293gと軽いので330㎜は許容範囲でした。

サーブ、ストローク、ボレーのどれをとっても操作性はとても良く、バランスの良いモデルということも分かりました。

コントロール性について

コントロールはめちゃくちゃしやすいです。

標準モデルよりもガットが1本多いからなのか、ホールド感があるからなのか、そこはわかりませんでしたが、とにかくコントロール性能は高めといった感じです。

飛距離も弱めに打てば飛距離がでて、強めに打てばスピンでコートに収まるという感じで、縦のコントロールも絶妙でした。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0の最安値

ウルトラツアー100の定価は、38500円。

ネットショップの価格は、27720円。

さらに、KPIというショップでは、10％OFFクーポンが使用できるので、クーポン使用後は24948円（税込み）

そして、楽天ポイント付くので、最終的には24000円以下で買えることになります。

人によっては、もっとポイントが付く人もいると思うので、最安値で買いたい方は楽天市場のKPIで購入しましょう。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0とウルトラツアー100 V3.0の比較

とくに変わった変更はありませんでしたが、柔らかさがアップしていたのが気になりました。

個人的には、グロメットやグリップエンドの素材を植物由来のプラスチックに替えたことで、衝撃の軽減につながっていたりするのかなと考えています。

ウルトラツアー100 V3.0を使っていた方はほぼ同じ感覚で使えるので、使用期間が2年以上だったら交換を考えてみてもいいですね。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0の口コミ・評判

ウルトラツアー100 V4.0について、ユーザーはどんなことを感じたのか口コミを集めてみました。

良い口コミ

ストローク用に作られたモデルだから、ストロークでの評価が多くありました。

また、フェイス面積103inch相当なので、反応速度が大切なボレーでの評価もありました。

悪い口コミ

やはりフェイス面積103inch相当というオーバーサイズでは、コートに収まらない方も出てきますよね。

やや強めのパワーアシストはありますが、やはり標準よりも7g軽いモデルになっているので、パワー不足は少し感じてしまうのかなと思います。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0の欠点・課題

ウルトラツアー100を使ってみて欠点が3つほど見つかりました。

ショットが軽め（伸びが足りない）

主にストロークに対することなんですが、打った感覚で言うとショットが軽めになっているなと感じました。

これは実際に受けてみないことにはわかりづらいんですけど、ボールにパワーが伝わり切らない、潰しきれてない感じがします。

ウルトラツアー95CVだったら、同じような感じで打ってもボールは潰れるのに、ウルトラツアー100だとそのようにいきませんでした。

ショットの質にこだわりがない方は、振り切れるこちらのモデルで十分だと思いますが、もしこだわるのであればウルトラツアー95Jとウルトラツアー95CVも検討を考えてみましょう。

ストロークの収まりが悪い

普段フェイス面積95inchを使っているのですが、さすがに103inch相当のラケットではストロークの収まりが悪かったです。

たぶん100inchを使われている方なら、そこまで大きくラケットのパワーは変わらないので大丈夫です。フレームも薄めなので。

もし少し収まりが悪いと感じるなら、ガットのテンションを2～3p強く張ってみるのがおすすめです。

パワー不足

パワー不足というと誤解がありそうなので、重いボールになりにくいと言っておきましょう。

ラケット自体はトップヘビーなので、パワーアシストは十分だと思いました。

しかし、ラケットの重みというのは結構重要で、プロなんかを参考にするとわかりやすいですが、市販のモデルよりもだいぶ重くしています。

一般レベルではそこまで必要はないと思いますが、ボールのパワーを上げていくには、重いラケットが必要かなと思います。

そう言った意味では、やはりウルトラツアー95CVが扱えると一気に解決しますね。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0に対するQ&A

Q 初級者にも使いこなすことはできますか？

初級者でも使いこなすことはできます。

ただ、注意してほしいのはレベルに関係なく、スイングのフォームがある程度身についているかどうかです。

振り切ることで遠心力よるパワーが生み出されるので、ラケットをしっかり振り切れるようになったら試してみてください。

Q ガットのテンションはどれくらいがいいですか？

ガットのテンションは緩すぎない程度なら問題ないですね。

ざっくりテンションで言えば45p以上がおすすめです。強くても50pくらい。

あまり緩く張りすぎてしまうと、ボールの飛びがいいラケットなので、コートに収まってくれなくなってしまう可能性が出てきます。

また、強く張るとウルトラツアー100の持つ柔らかさが半減してしまうため、ほどほどにしておきましょう。

ポリガットを張れば自然と飛距離を抑えることができるため、アイデアの1つとして覚えておいてください。

Q 女性でも使いこなせますか？

女性でも十分使いこなすことができると思います。

ストロークを打ち合ってるときに、ある程度自分のスイングでボールを打つことができる人なら、このラケットのパワーを活かすことができそうです。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0におすすめのガット

１.ルキシロン アルパワー

ボールの飛びとスピードが最高評価で、多くのプロが愛用しています。

ボールスピードが速いのと、ボールが潰しやすいので、ウルトラツアー100のパワー不足を解決してくれます。

しかし、一つ注意点としては、ボールの飛びが良すぎるため、収まりが悪いかもしれないので、2～3p強めに張ってみてください。

２.ルキシロン 4G

4Gは強く打てば打つほど、どんどん柔らかい打球感になっていくので、強打が癖になると思います。

スピン性能が強めなので、安定したストロークを打ち続けたい方に向いています。

アルパワー同様、4Gもボールを潰しやすいので、パワー不足を補ってもらいましょう。

３.アルパワー ラフ

アルパワー ラフはすごくバランスの良く、全部の能力が高いガットです。

バウンドしてからの伸びがあるので、ウルトラツアー100のパワー不足を補ってくれます。

また、フェデラーも使っていることから、良いガットなのは間違いありません。

ポリだけど硬すぎなくてウルトラツアー100の持つ柔らかさを残しといてくれるのがありがたいです。

番外編

先ほど紹介した3つのガットの他にも、ルキシロンで張ってほしいものがあります。

ウルトラツアー95CVに対しての記事になりますが、「ウィルソン ウルトラツアー95CVにおすすめのガットを紹介」でまとめているガットは、ウルトラツアー100にも参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください。

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0はこんな人におすすめ

やはりおすすめなのは、ストローカーですね。

とくに女性で圧倒的なストローク力でラリーを展開していきたい場合には、このラケットはぴったりです。

おすすめできない人

とくに男性にはこのラケットではなく、300g以下がいいならウルトラツアー95Jを使ってほしいです。

また、男性はわりとボールの質を求めたりするので、「重いボールを打ちたい」とか質にこだわるなら、あまりおすすめできません。

ウィルソン ウルトラツアーV4.0のシリーズ

ウルトラツアー95CV V4.0

ウルトラツアー95J V4.0

ウルトラツアー100 V4.0

ウィルソン ウルトラツアー100 V4.0のまとめ

ウルトラツアー100 V4.0についてのレビューをまとめてきました。

とにかく相手よりも強いストロークで攻めていきたいという方（とくに女性）は、ウルトラツアー100を使ってみてください。

2023年4月上旬に発売したばかりなので、新作でモチベーションを上げていきましょう。

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