サーブはしっかり曲がっているのに、簡単にリターンされていませんか?
スライスサーブを打つときには、回転ばかりに意識がいきがちなので、伸びるようなサーブになっていません。
「1番強いのサーブはフラットサーブだよ!」と思うかもしれません。速さだけを求めるならフラットサーブ一択だと思います。
今回は、なぜスライスサーブが1番なのか、伸びを加えるためにはどんなことを意識したらいいのか紹介したいと思います。
伸びがあれば1番強いのがスライスサーブ
テニスを始めたての頃、1番最初に打てるようになることが多いスライスサーブ。
そんなスライスサーブに、伸びをプラスすることができれば、かなりの武器になります。
スライスサーブの強さは大きく2つ。
- 球威をだすことができる
- 安定しているという攻撃力
そんな2つを詳しく説明していきます。
1.球威をだすことができる
ストロークでもそうですが、まっすぐにエネルギーを伝えることができる無回転のボールが1番パワーがあると思います。
しかし、本当に大切なのは相手が打つときの威力。つまり相手が打つときに、エネルギーのあるボールであることが大切なのです。
では、スイングのエネルギーを1番伝えられるフラットショットはどうでしょう?
バウンド後はあまり伸びません。
スピンやスライスなどの、ある程度回転のかかったショットの方が、バウンド後に勢いがあると思います。
そう考えると、フラットサーブよりも回転のかかっているスライスサーブの方が威力の高いサーブになります。
2.安定してるという攻撃力
速いサーブというとフラットサーブかスライスサーブの2つになります。
この2つでも特にフラットサーブは、最速で打てるので時間を奪うことができます。
対してスライスサーブは、フラットサーブほど速くは打てませんが、回転がかかっているので返しにくいサーブです。
どちらが強いか比べることはできませんが、スライスサーブは安定した攻撃力を持っています。
難易度と確率で言えば、もっとも安定しているのがスライスサーブ。
そのスライスサーブに伸びを加えることができたら、フラットサーブ以上の攻撃力と言えませんか?
フラットサーブの確率が40%、スライスサーブの確率が70%とすると、安定している方が攻撃力があると言えます。
様々な点から見た時に、スライスサーブはもっとも攻撃的なサーブだと思います。
一般のプレーヤーでは、プロほどのサーブが打てないからこそ、スライスサーブの可能性に気づくべきだと思いませんか?
では、そんなスライスサーブに伸びをプラスさせる打ち方を説明します。
スライスサーブの打ち方
1.スタンスは打つ方向に対して横を向こう
スライスサーブで曲がりと伸びを両立させていくには、打つ方向に対して、横を向いたスタンスで構えましょう。
横を向いた状態からスタートすることで、体を回転させることができるので、スイングスピードが上がります。
また、体を回転させることでボールの右側を捉えやすくなり、スライス回転をかけやすくなります。
フラットサーブと打ち方がほとんど同じですが、右側を捉えるスライスサーブは、体の回転を大きく使うことで厚く当てることができます。
スピードあげる方法は、30分でサーブが速くなる方法を伝授!ヒントはスタンスにあり!で解説しています。
2.左手を体に寄せて、体を回転させる
体を回転させるには、左腕と右腕を入れ替える時に、左腕をワキを締めるように体に寄せていきます。
左腕を体に引き寄せると、その反動で体が回転するので、右腕がでてきてスイングスピードを上げることができるんですね。
フラットサーブと同じようなスイングですが、より体を回転させるイメージで打つことで、横回転を強調できます。
体が回転しないと、ボールの右側を捉えづらくなるので、フラットサーブになってしまいます。
3.インパクトに向けて、右腕と左腕を入れ替える
スイングスピードを上げるために、右腕と左腕を入れ替えますが、このタイミングが重要です。
ジャンプして足が地面から離れる瞬間に入れ替えると、運動連鎖を使うことができるので、エネルギーをしっかり伝えることができます。
タイミングが遅れてしまうと、腕の力で間に合わせようとするので、手打ちになり運動連鎖を使えません。
逆に早く入れ替えてしまうと、運動連鎖のエネルギーが途中で分散してしまい、抜けたような当たりになります。
運動連鎖を使うには、タイミングを合わせることが大切です。
4.構える時はラケット面を地面に対して垂直にする
サーブの構えをした時に、ラケットを1度左手に合わせると思います。その時に、ラケット面が地面に対して垂直になるように構えると、スライス回転をかけやすくなります。
インパクトの手首の向きを構えた段階で作ってしまおうってことなんですね。
そうすることで、インパクトに向けて手首の角度を修正することなく打つことができます。
この時にラケット面が上を向いていると、インパクトが薄い当たりになってしまい、下を向いていると、回転をかけづらい手首の形になってしまいます。
5.プロネーションを使う
伸びのあるサーブを打つために大切な動作がプロネーション。手首を使わずに、前腕を回転させるのがプロネーションです。
ボールの右側を捉えるスライスサーブは、厚く当てすぎてしまうと、回転が減り曲がらなくなってしまいます。
だからといって薄い当たりでは、ボールに伸びを出すことができません。
そのため、インパクトした瞬間にプロネーションしてスイングのパワーをボールに伝えていきます。
手首は構えた時に形を作っているので、なにも動かす必要はありません。
動かさないといっても、力を入れて固定させるわけではないので注意。
手首の形を維持したまま、脱力することが大切です。
前腕を鋭くひねっていくには、手首が固定されていると、回転しづらくなってしまうからです。
前腕の可動域はグリップを握る強さで変わってくるので、ラケットを投げないくらいの強さで握りましょう。
6.打つ方向にフォロースルー
伸びを出すには、打つ方向スイングしていくことが大切です。
打つ方向にスイングしていけば、スイングのエネルギーを全部伝えることができます。
一方でダメなのが巻き込むスイング。
スライス回転をかけようとする意識が強いと、打つ方向にスイングしているつもりでも、無意識に巻き込んでいる場合があります。
これでは、打つ方向に対して力の向きがズレているので、伸びがなく簡単に返されてしまいます。
ボールの右側を捉えることができれば、自然とスライス回転がかかるのでスイングは打つ方向に集中しましょう。
まとめ
スライスサーブは、考え方によっては1番強いサーブです。
パワー、スピード、回転、安定性とどれをとっても実現性が高くハードルもそこまで高くありません。
気をつけなければいけないことはたくさんありますが、必ず習得することができます。
安定した1stサーブを打てるようにするためにも、スライスサーブを武器として持っておきましょう。
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