フォアハンドストローク トップスピンの打ち方

トップスピンストローク

あなたはトップスピンを打つことができますか?

多くのプロがストロークで使っていて、エッグボールに近いショットです。エッグボールが無理でもトップスピンなら、打つことができるかもしれません。

今回は、フォアハンドでトップスピンの打ち方を紹介したいと思います。

まずは、プロの試合動画を見てください。

ストローク戦では、かなり軌道の高いトップスピンが使われています。

プロのショットは速いから、フラット系のショットと思われがちですが、スピン量がとてつもないです。

目次

トップスピンが打てる条件

  • スイングスピード
  • スピン量
  • 打ち出す方向

まず始めに、プロのインパクトの瞬間を見たことがありますか?

 


出典:テニス365

 

プロのインパクトは横から見ると、ボールが半分くらいにつぶれています。これがよく言われる「つぶして打つ」ということです。

プロと同様に、ここまでつぶすことは難しいですが、一般のプレーヤーでもつぶすことは可能です。

そのボールを潰すために必要なのがスイングスピード。そして、つぶすために必要なスイングスピードは130kmと言われています。

球速ではなく、スイングスピードです。

つぶれたボールは元に戻ろうとして、縦につぶれるので、空気抵抗が少ない状態で相手コートに飛んでいきます。空気抵抗が少ないぶん球速が保たれるので、速いショットになるんですね。

縦につぶれたボールが今度は元の円形に戻った時に、空気抵抗が大きくなるので急激に落下します。さらに、スピンをかけることで下向きに力が働くので、ボールの落差が激しくなります。

ここで、気をつけなければいけないのが最後の打ち出す方向

ボールが急激に落下するぶん、ネットの高いところを通さないと、浅くなってしまいます。さらに、ネットの低いところを通すように打つと、ネットする可能性だってあります。

そこで、ネット2〜3個ぶんの高さを狙って打ちましょう。

しっかりつぶして打つことができれば、この高さを通過しても、ボールがコートから出ることはありません。しかも、ネットよりだいぶ高く打っているので、1番したくないネットミスを避けることができます。

そのために、トップスピンの条件として、

  • スイングスピード
  • スピン量
  • 打ち出す方向

が最低限必要とされます。

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私は以前、ある研究でサーブの速度を測った時にスイングスピードも測りました。

その時のスイングスピードが114km。

ショットの中でも1番速く打てるのがサーブなのに、フォアハンドだったら100kmくらいしか出てないかも、、、

プロは常に130kmでスイングしていると思うと、筋力的にも体力的にも一般のプレーヤーでは真似することができないと痛感しました。

しかし、何もやらずに「無理だ!」と決めつけるのも、自分の可能性を否定しているように思えませんか?

そこで私は、プロのストロークに近づくためには何が必要か研究しました。

長々と説明しましたが、トップスピンの打ち方を説明していきます。

トップスピンの基本の打ち方

まず、トップスピンとはいえ、スピンを強化させたものということを覚えていてください。

そのため、フォアハンドでスピンをかけられることが大前提です。

なので、基本的な打ち方はスピンと同じ。基礎を固めるためにスピンの打ち方を覚えましょう。

ラケットヘッドを下げる

スピンをかける上で、必ずやらなくてはいけない動作がヘッドダウン。

スピンは順回転になるので、下から上にスイングしなければ、スピンボールになりません。

ここで注意してほしいのが、腕の力でラケットを下げないこと。

トップスピンを打つには、回転をかけながら、速いスイングでボールをつぶさなければなりません。

完全な下から上のスイングになると、前にスイングしていけなくなるので、ボールを厚くとらえることができません。

ラケットヘッドだけを下げるように意識しましょう。

>>ラケットヘッドの間違えた下げ方はこちら

ラケット面をかぶせる

スピンかけるためには、ラケット面をかぶせてインパクトしましょう。

しかし、かぶせすぎはラケット面にボールがのらないので、かすれた当たりになりネットしてしまいます。

ラケット面は地面に対して垂直から85度までの範囲にしてください。

角度が5度以内ということは、ほんの少しかぶさっているくらいなので、あなたが思っているよりも垂直なインパクトが必要です。

私の中の常識では、スピンをかける時はこするように打つと思っていたんですね。厚く当てるといっても、せいぜい80度とかをイメージしてたので、常識がくつがえりました。

しかし、ラケット面を垂直に近づけたら、スピンを打つ時にも感覚が伝わるようになったので、少し乗っている感じがわかってきました。

>>ストロークで薄い当たりと厚い当たりの違い

斜め上に向かって振り上げる

ボールに対して、地面と平行なスイングでは、スピンをかけることができません。

下から上にスイングする時に、ラケットヘッドを下げた反動を利用して、一気に振り上げることで、スピン強調することができます。

ボールの打ち出す方向は、14度がいいと言われています。

ラケットの振り上げ角度よりも、低い軌道で飛んでいくので、14度よりも振り上げなくてはなりません。

また、14度というデータはありますが、一概には言えません。

人によって、スイングスピードが違うので、打ち出される方向は変わってきます。

ひたすら打ち込む中で、自分の振り上げ角度を探しましょう。

ちなみに私は動画で確認したところ、目視で35〜40度でした。

トップスピンを強化する方法

先ほどはスピンの基本的な打ち方について、説明しました。

一般プレーヤーでも、基本的な打ち方ができるだけで、ストローク戦が有利に展開できます。

ここからは、トップスピンにするための補強部分の説明になります。

トップスピンを極めることで、自信を持ってストローク戦をすることができるようになると思います。

投げないくらい脱力して握る

強く打ちたい気持ちが強すぎて、力いっぱいラケットを握ってしまう人が結構目立ちます。

強く打ちたい気持ちはわかりますが、これでは逆効果なんですね。

強く握ってしまうと、リストが固定されてしまうので、リストワークを使うことができなくなります。

また、腕や前腕の筋肉が固まってしまうので、ひじや手首で運動連鎖が止まってしまい、スイングが失速した状態でインパクトを迎えてしまいます。

>>フォアハンドの手首の正しい使い方

>>フォアハンドのひじの使い方!初心者から上級者まで共通していること

私は勘違いをしていて、パワーと安定にはラケット面の固定。という間違った知識が頭にあったので、常に100%の力で握っていました。

これならインパクトがズレることはないし、力を入れてるからパワーも十分と、これでは良いストロークが打てません。

今では、握っていても誰かに引っ張られたら、抜けてしまうくらい力を入れずに握っています。

脱力のおかげで、筋力や体力の疲労が軽減されて、スイングスピードも速くなったのを実感しています。

>>インパクトでの力の入れ方について詳しく解説

軸足を後ろに蹴る

スイングスピードを上げるためには、大きなエネルギーが必要です。そして、大きなエネルギーは地面からもらいましょう。

地面を強く蹴ることによって、作用反作用の力が働くので、蹴った分だけエネルギーを生み出せます。

※作用反作用とは

壁に手をつけて、強く押したとします。しかし、壁は動かないので、自分が飛ばされてしまいます。力を出したにも関わらず、自分に跳ね返ってくる。これを、作用反作用といいます。

スイングスピードを上げたければ、地面を蹴って、跳ね返ったエネルギーを運動連鎖としてスイングにつなげることで実現することができます。

フォアハンドを打つ時には、常に右足でジャンプして打つことを心がけると自然と強く蹴ることができるでしょう。

私は、腰よりも高い打点で打てる時は、必ずジャンプして打つようにしています。

胸の高さで打つ

スイングスピードを上げるためには、胸の高さで打ちましょう。

スイングスピードが上がりやすく、もっとも力の入りやすい打点が肩から腰の高さだからです。

その中でも、ネットがあることを考えると、胸の高さで打つことができれば、ネットのリスクがなくなり、より攻撃的に厚くインパクトすることができます。

腰より低い打点や肩より高い打点で無理して打つと、スイングスピードが上がりづらく、力も入りにくいのでしっかり打てません。

私は、高い打点が好きなので、頭より高くても打ちにいってしまうことがありますが、少しでも打点がズレるとミスします。

このような判断ミスは一般のプレーヤーにありがちなので、ストライクゾーンで打てない時は、無理に打たないことも大切です。

>>高い打点の打ち方と打てるようにするための方法

股関節のひねり戻しを使う

股関節をひねって体を回転させることもスイングスピードを上げるためには必要です。

股関節は可動域が広く、回転運動に適した動きをすることができます。また、股関節周辺には、さまざまな筋肉が密集しているので、腕などの筋肉を使うよりも、大きなエネルギーを生み出せます。

私は棒立ちになってしまうクセがあり、「腰が高い」と言われることが多くあります。股関節を入れて構えていなかったり、ひざを曲げてなかったりすると、どうしても腰が高くなってしまうんですね。

常にひざを曲げて構えていないと、テイクバックの時にスムーズに股関節をひねることができません。

>>テニスの動きを良くしたいならファンクショナルトレーニングがおすすめ!

まとめ

このようにストローク戦を得意としている選手はラリーの中でトップスピンを使っています。

トップス分を使うことで、展開の幅を広げることができるからなんですね。

トップスピンの条件は、

  • スイングスピード
  • スピン量
  • 打ち出す方向

トップスピンは落差が激しいショットなので自在に使えるようになると、相手にとっては返しづらいです。

ストローク戦では、負けることもほとんどなくなると思います。

スイングスピードを上げて、質の高いストロークを打ちましょう。

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ぼぶ
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こんにちは、ぼぶです。
テニス歴は13年です。
年間300本のガットを張っています。
最高成績は学生の頃、関東大会本戦選手に勝ったことです。市民大会ではオープンクラス優勝経験あり。
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